ごあいさつ
当準備組合は2016年8月の準備組合設立総会をもって発足した、地区内の権利者から構成されるまちづくりの検討のための任意団体です。
当準備組合は、2015年より活動を行っていた「泉岳寺と参道周辺まちづくり協議会」での協議を経て、協議会の理念であった「駅前地区と協同したまちづくり」や、2018年に港区が策定した「三田・高輪地区まちづくりガイドライン」に記載されているまちづくりの方針などをふまえ、様々な意見交換や勉強を経ながら、行政や専門家の協力・支援のもと、まちづくりの案の作成を進めています。
まちへの想い
私が高輪の町に住み45年が経ちました。この高輪の町は江戸時代の赤穂義士忠臣蔵の出来事より泉岳寺を中心に発展してきました。あれから320年あまり、この地区も社会と世相の渦に巻き込まれながら現在に至っております。江戸時代、この町は大名の下屋敷と大小の寺に囲まれ、平穏に江戸庶民が暮らしていました。その町の姿も、今では、当時とは......
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泉岳寺周辺地区市街地再開発準備組合は地権者の皆さんで作る組織です。地権者の皆さんとはもちろん、行政や関係機関と協議を重ねて発足しました。
400年余の歴史を有する泉岳寺のある高輪地区では、待望の高輪ゲートウェイ駅が誕生しました。品川駅方面から田町駅方面に向け、昼間の人口26万人という大規模な再開発工事も着々と......
1986年以来、約35年間この高輪をベースに生活、仕事と、強く関わってきました。
豊かな歴史、穏やかな空気感が肌に合い、そして利便性の高さもあり、居心地良い場所として第二の故郷となっています。2016年8月、再開発の準備組合が設立されてから5年以上にわたり理事の皆様と毎月数多の審議を重ねてまいりました。私がこの再開発に強く望むことは......
まちづくりの方向性
緑や歴史文化に恵まれ、落ち着いて住みよい高輪を守りつつ、大規模な周辺環境の変化と地域が抱える課題に適切に対応します。
そして、高輪市街地の玄関口にふさわしい多様な都市機能が調和し、安全で賑わいあるまちをつくり、後世に受け継いでいきます。
住民主体のまちづくり
当準備組合は地区内の地権者により構成され、まちづくりを検討するための任意団体です。2016年8月の設立以来、行政や各種専門家の助言や協力・指導を頂きながら、高輪のより良いまちづくりを目指し、日々活動しています。
まちの移ろい
第一種市街地
再開発事業とは
地域への貢献と生活・事業継続の両立
第一種再開発事業とは、地権者の方々が中心(事業主)となって進めるまちづくりです。
『都市再開発法』という法律や様々な制度に基づいて進めることで、民間の事業でありながら、道路や公園等(公共施設)の整備を含めた、まちを創り出すような公共性の高い事業になります。
現在所有されている土地や建物は、権利変換という形で再開発事業で新築する建物に等価交換されます。(下図参照)
事業に要するお金は再開発事業で新築する建物の一部をデベロッパー等に売却するお金や、行政からの補助金で賄われるため、原則、金銭の負担無く事業を進めることができます。
工事期間中の生活は、お住まいの方や営業されている方は、仮住まい等に移っていただくことになりますが、引越し費用やその間の家賃等は事業費から補償されます。また、賃貸をされている方も工事期間中の賃料収入が補償されます。
事業の流れ
再開発準備組合
STEP 1
地権者の方からご了承いただく内容 都市計画
地権者の提案を基に、知事や区長の認可を得て、区域や公共施設・再開発建物の概要など基本的な枠組みを決定します。
建築計画 基本計画
再開発建物の規模や高さ等の規制緩和、公共施設の配置や規模等を決定します。
STEP 2
地権者の方からご了承いただく内容 組合設立
都や区の支援を得て、事業実施のために地権者が主体となって設立します。
建築計画 基本設計
都市計画決定の内容に基づいた概略の設計を行い、事業計画を定めます。
再開発組合
STEP 3
地権者の方からご了承いただく内容 権利変換
従前・従後の資産の価値を算定し、関係権利者の権利変換の内容をまとめます。
建築計画 実施設計
設備や構造も含めた詳細な設計を行います。